城山三郎の「官僚たちの夏」を読んだ。
日曜日の夜9時からテレビドラマでも放映されている。
熱き思いをもった通産官僚たちが主人公だ。
省益だけを考えることもなく、自分の天下り先の心配をするでもなく、
国益、国民の為にと奮闘している姿が描き出されている。
こんな官僚ばかりだったら、悪くないんじゃないかと思えてくる。
「国家の経済政策は政財界の思惑や利害に左右されてはならない」を
信念に持ち、日本の発展のためにがむしゃらに突き進む。
自分たちは「国家に雇われているのであって大臣に雇われているわけではない」がモットー。
政治家を「無能」で、「政策に無関心で政局のことしか考えていない」と一蹴する。
今週、民主党政権が誕生して、「官僚政治からの脱却」を目指す。
日本で官僚支配の仕組みを変えるというのはあまりにも大きな事業なので、
「革命」と呼んでも差し支えないほどだと指摘する意見もある。
不安もあるが、官僚たちの熱き思いと優秀な能力を活用して、より良い方向に行ってほしい。
官僚たちの夏がどうなっていくのか、注目していたい。