私の教え子が設計監理に関わった2軒の集合住宅が完成したというので案内してもらって見学した。教師風を吹かせて、多分偉そうに?いろいろ感じたことを述べたが、私が普段設計しているものより規模が大きく羨ましい気もした。
私は建築の設計をするかたわら、学生達に建築の計画や設計を週に1日程度教えているが、もう20年も続いている。講義を一方的に壇上から教えるだけでなく、設計演習などは学生の設計案を挟んでいろいろやり取りする。既成概念に縛られているときはその枠をはずして考え直させたり、あまりに空想に走っているときは現実の世界に連れ戻したりと、さまざまな対応に迫られるが、こちらから教えるだけでなく学生達から若い刺激を受けて教えられることも結構あるので、長い期間にわたって続いているのだろう。
その教え子達から作品が完成したので見てほしいと言われたり、同窓会の集まりで完成写真を見せてもらったり、その他いろいろな案内がきて、元気に建築の世界で頑張っている姿を見られるのはほんとにうれしいものだ。
老け込んだと思ってもらっても困るのだが、私にとっては明日の活力の素になっている。