久しぶりに風邪をひいた。
いつものようにまず喉が痛くなり、鼻水や咳が出てくる。
涙目になりいまにも熱が出そうという体調で、秋元康の「象の背中」を読んだ。
余命半年と宣告された49歳のサラリーマンの180日間の物語なのだが、
体がだるくて体調の悪いときに読んだので、主人公にスムーズに感情移入が出来て、
「死」にたいする不安や恐怖心をひしひしと感じた。
読みながら号泣したという声をよく聞くが、僕は自分のことと考えると号泣は出来なかった。
自分だったら何をするだろうか、どういう死を迎えたいだろうかと、
答えを見つけ出せないまま読み終えてしまった。
でも、人間誰でもあと何年かしか生きられない存在であり、
死に向かって生きているのだと思うと今の時間を大切に生きたいと思い直した。
とりあえず風邪をはやく治そう。