秋にお茶会に参会した時に、「掬水月在手」という掛け軸の禅語に触発されて、
お茶の文化に触れたいと思い、お茶の稽古に通いだした。
今回の稽古の床の間には、「看看蝋月尽」という掛け軸が掛かっていた。
みよみよ ろうげつ つく
蝋月とは12月のことで、年の暮れに、もうすぐ一年が終わるということで
床の間に掛けられていたのだろう。
素直にとるとやり残したことを早くやりましょうともとれるが、
蝋とは命という意味もあり、命の尽きるときをよく看なさいということになる。
命というものは必ず尽きる。ぼやぼやしていたら、すぐに死んでしまうよ。
はたして、一日一日を充実して生きているか。無為に過ごしていないか。
というのが、この句の言わんとしていることだ。
ああ、やっぱりブログの更新を充分出来ないまま、今年も終わってしまうのか。
看看蝋月尽。来年こそは心を入れ替えねば。