新宿御苑の楽羽邸で初釜が掛けられた。
年初のお茶会で心を新たにして稽古に励めるようにと勇んで参会した。
金銀の重ね茶碗である嶋台茶碗や振振香合などお正月に相応しい道具立てであったが、
そのなかでも印象に残ったのが、濃茶席での茶杓の銘[洗心]。
昨年は大震災があって、本当に大変な思いをされた方々がたくさんいらっしゃるが、
私自身にとってもいろいろなことがあったので、
心に積もった垢や埃を洗って新たな気持ちで新年を迎えて欲しいとの気持ちが伝わって来た。
薄茶席での茶杓の銘は[幸]。頂いたお茶の銘は[大福]。
心を洗って、福をたくさん飲んで、幸を呼び込みたい。
お茶の稽古に励むことで、心の大掃除をするとしよう。「喫茶去」
着物を着る機会を増やしたいと思っているのだが、
着物を着るには腹が出ているほうが様になると言われると、
つい油断して食べ過ぎたり飲み過ぎたりするのが問題だ。