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建築家集団「若建」の企画で、二泊三日の京都旅行に行ってきた。
9月20日 東京駅8時6分発の新幹線で京都駅に向かった。見学場所や経路が流動的なところがあり、その車内で幹事の一員としてずっとスケジュールの調整をしていた。その結果、東海道線で野洲まで戻り、琵琶湖湖畔で昼食を済ませて、佐川美術館へ向かった。 実は佐川美術館の中にある樂吉左衛門館の茶室を見たかったのだが、予約が取れずそれは断念していた。 佐川美術館は日本画家の平山郁夫館と彫刻家の佐藤忠良館と陶芸家の樂吉左衛門館の三部門が、水盤を介して明快に配置されている。建築家の集団としては美術作品をじっくり見るというより、どうしても建築に目が行ってしまう。 水盤のエッジに工夫がしてあって、離れてみるとアプローチの床と水が同じレベルで連続して見える。 水盤に囲まれた茶室は、外から見るだけだったが、軒先の低い屋根の下に見え隠れする茶室を次回はぜひ中から見てみたい。 樂吉左衛門館の展示室は水中に配置されていて、全体的に明るさを押えた空間のなかで、 水の揺らぎを感じるトップライトからの光が印象的だ。 京都に戻って、蹴上にある山形有朋の別荘「無隣庵」(正確な字は旧字)に立ち寄った。 座敷から見た庭園が印象的で、緩やかな傾斜を利用して東山を借景に取り入れている。 薮内流燕庵の写しの茶室や日露開戦直前の外交方針を決めた「無隣庵会議」の行われた 洋館もある。 無隣庵から暫く歩いて、岡崎公園脇にある細見美術館に立ち寄った。 私の高校の同級生の大江匡氏の設計である。 魅力的なサンクンガーデンがテントで覆われたままなのは残念だった。 3階の大屋根の下にある中村外二棟梁の遺作といわれる茶室「古香庵」で お抹茶をいただいた。 夜は堀川丸太町から西へ数分歩いたところにある京料理屋で会食をした。 品数も豊富で満足できた。つい日本酒の量が増えてしまった。 二次会は11年前の若建の京都旅行でも立ち寄った三条通富小路のバーに行ったが、 日付が変わらないうちに四条烏丸のホテルに戻った。 その辺りを徒歩で移動できるのが京都のよさでもある。 (つづく)
by makodaira
| 2008-09-25 02:24
| 建築
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