9月21日
今回の若建旅行は当初10月に予定していて、20名が参加することになっていたのだが、宿泊場所の確保が出来なくて、急遽宿が確保できた今回の日程になったのだ。それで12名の参加者となってしまった。参加できなくなった会員の皆様には本当に申し訳ありません。
二日目は現地参加者が3名増えた。NHK文化センターで、神社やお寺の秘められた話や伝承など裏話を中心に講師を務めている作家の北岡克子氏と宮大工のご子息、それと若建の11年前の京都旅行で案内していただいた地元の建築家田岡佳江子氏が参加した。
真言宗御室派の総本山仁和寺に9時半に集合して、北岡氏の案内で二日目はスタートした。作家ならではの当時の人間模様や歴史の裏側から見た話など、その博識に皆驚いていた。
仁和寺は世界遺産にも指定され、御室御所とも呼ばれるだけあって、御所の紫宸殿と雰囲気が似ている。
臨済宗妙心寺派大本山妙心寺では、塔頭がたくさんあり境内が広すぎて、中を車が往来しているのは少し落ち着かなかった。狩野探幽の天井画雲龍図や現在の銭湯建築の基となった明智風呂を見たあと、塔頭のひとつ桂春院に立ち寄り、庭園や茶室を見学した。
午後は角屋もてなしの文化美術館を訪ねた。ていなな解説付きの案内があり、京都弁の軟らかさに心地よさを覚えた。寺院建築とは違う粋な工夫があちこちに見受けられた。
夜は祇園の京料理屋で懇親会を行った。二次会は先斗町のカウンターで軽く一杯。